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hereはじめに
素(単独)のGHCのバイナリをローカルディレクトリにインストールする方法について簡単に紹介します。
GHCの新リリースが出た場合などに、stack や haskell-platform 経由ではなく、手軽にインストールして遊べます。
以下、Linux系での手順です。 ユーザー権限で行えます。
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hereインストール方法
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here1. リリース物をdownloadします
GHC単独品の配布ディレクトリ( https://www.haskell.org/ghc/ )から、目的のバージョンのGHCを選びます。
例えば、Linux(Debian, Ubuntu, …)用の ghc 8.2.1 のバイナリであれば、以下から、ghc-8.2.1-x86_64-deb8-linux.tar.xz を選びます。
https://www.haskell.org/ghc/download_ghc_8_2_1.html#linux_x86_64
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here2. tarファイルを展開します
$ tar -xvJf ghc-8.2.1-x86_64-deb8-linux.tar.xzLink to
here3. インストール先のローカルディレクトリを作ります
$ mkdir ghc821Link to
here4. configします
tarを展開したトップディレクトリにcdで移動します。
さらに、--prefixオプションで、GHCのインストール先のディレクトリを指定します。
$ cd ghc-8.2.1
$ ./configure --prefix=/home/my/ghc821Link to
here5. installします
tarを展開したトップディレクトリで、makeコマンドを実行します。
$ make installこれで、--prefix オプションで指定したディレクトリの bin/下に、ghc, ghci, runghc などがインストールされます。
なお、インストール後は、tarで展開した側のディレクトリ以下は削除して構いません。
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here6. 遊ぶ
bin/ディレクトリ下の、ghc, ghci, runghc などで遊べます。 例えば、以下のようにしてghciを起動できます。
$ ghc821/bin/ghci
GHCi, version 8.2.1: http://www.haskell.org/ghc/  :? for help
Prelude> 1+2
3ghc8.2.1のカラフルなエラーメッセージや、compact-regionなど、新機能を手軽に楽しめます、enjoy! :)
もちろん、環境変数PATHにインストール先のディレクトリを追加しておけば、デフォルトでこのGHCを使用できます。
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here補足
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here補足1
本格的にGHCでprojectを作る場合には、素のGHCでなく、stack や haskell-platform をインストールするのが良いでしょう。
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here補足2
環境によっては、libgmpが無いというエラーが発生する場合があります。
その場合は、以下の対処方法があります。
# apt-get install libgmp10
# cd /usr/lib/x86_64-linux-gnu
# ln -s libgmp.so.10 libgmp.so